サプライヤー管理とは、サプライヤー(供給者)に関する様々な情報を取得し、それらの情報からサプライヤーを評価して、調達戦略の策定に活かすことを指します。
サプライヤー管理の管理項目には、製品の種類・価格等の基本的な情報だけでなく、過去の取引実績や納品品質、納期の順守率、契約書なども含まれます。
サプライヤー管理は、ITIL 4における一般管理プラクティスのひとつで、ITIL準拠のITSMを導入するにあたって重要な管理項目です。
サプライヤー管理の目的である、コスト削減や品質向上、安定的な供給を実現するためには、サプライヤー評価の基準が、データに基づく客観的なものでなければなりません。
そのためには、評価項目と要求する水準を明確にする必要があります。
「探索」「選定」「評価」の3つの段階において、それぞれに適切な基準を定め、属人性を排除することが、サプライヤー管理の課題となります。
新たに製品を購入する際、適切にサプライヤーを評価するために、品質やコスト、納期などの情報を、複数のサプライヤーから入手する必要があります。
また、製品の価格や仕様の変更により、最適なサプライヤーが変わることもあるため、定期的に購入している製品であっても、他サプライヤーとの比較や新規サプライヤーの探索は継続的に実施しなければなりません。
そのためサプライヤー探索業務の効率化が、サプライヤー管理の課題となります。
サプライヤーの評価にあたっては、品質やコストなどの基本的な情報だけでなく、不良品率や納期遅れの頻度、クレームの数など、サプライヤーが公開している情報だけでは知ることができない部分も重要です。
不良品率や納期遅れの頻度などは、取引を継続し実績を蓄積していくことでしか入手できないものです。
サプライヤー管理の一環として、過去の取引データを保管しいつでも参照できるようにしておくことも重要です。
さらに、クレームやインシデントの数は、購買部門が保有する過去の取引データからだけでは把握できません。他部門と連携し総合的な情報収集を行える仕組みづくりが必要です。
住所や連絡先などサプライヤーの基本情報はもちろん、取扱製品の価格、保証期間、契約内容も登録できます。
過去の取引データも参照可能で、詳細な情報がサプライヤーの選定・評価をサポートします。
Freshserviceでは、製品ごとに複数のサプライヤーを登録可能。
例えば、あるオフィス家具の仕入先としてメーカーによる直販と量販店の2つを登録しておけば、購入の際に両者の仕入れ価格を簡単に比較することができます。
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