2018年に発行された国際規格のISO 41001においてファシリティマネジメントは、「企業・団体等が組織活動のために、施設とその環境を総合的に企画、管理、活用する経営活動」と定義されています。公益社団法人日本ファシリティマネジメント協会(JFMA)でも同様の定義が用いられています。
以前は「施設管理」といわれ、不動産の管理を主眼に置いたものでしたが、昨今では各種設備や施設内の環境も管理範囲に含まれるようになりました。
近年では、ITサービスにおいてもファシリティマネジメントの考えが取り入れられています。
ITサービスにおけるファシリティマネジメントは、コンピュータシステムやネットワークなどのIT関連設備を管理対象として、設備の購入・運用費や使用状況を監視し、コスト削減や設備の効率的な活用を目指す、IT資産管理 を拡大した考え方です。
ファシリティマネジメントを行う目的は以下の2つです
(1)管理費用の削減
(2)資産の有効活用
長期的な管理計画を立てることで、管理にかかる費用を削減することがファシリティマネジメントの目的の一つです。
あらゆる資産には購入費用の他に管理費用が掛かります。
特にビルや工場などの施設は、ライフサイクルコストの7割が竣工後の費用といわれています。
そのため、日頃の手入れや定期的な修繕によって大きな修繕工事の回数を減らし管理費用を減らすことは、大きなコスト削減効果をもたらします。
ファシリティマネジメントでは、施設管理で主目的とされていた「資産の維持・保全」だけでなく、「資産のより良いあり方」を追求します。
資産の利用状況や事業への貢献度を監視することで、稼働していない資産を別の用途や部門に回す、類似した用途の資産を統合するといった施策を実施し、資産の利用方法の最適化を図ります。
Freshserviceでは、ディスカバリープローブが組織内全てのIT資産の利用状況を自動で検出・更新します。
資産の利用状況を監視することで、あまり利用されていない資産を回収し、別のユーザーへ再配布することが容易になり、資産の利用方法の最適化に貢献します。
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